☆千秋楽後に追記
結局、今場所での大関昇進はなりませんでした。豪栄道との結びの一番に勝てば昇進をさせるつもりだったようですが、今日はあっさり負けてしまいましたし。
来場所は明確に大関昇進をかけた場所と明言をしており、目安は二桁勝利である10勝になるようです。
~追記ここまで~
2019年の初場所も14日目を終え、明日は千秋楽を迎えます。2横綱1大関が休場した今場所は何とか大関が14日目にしてやっと勝ち越しを決めるなど、上位陣が苦しい相撲を取っています。
そんな中でしっかり結果を出しているのは関脇の2人の力士、玉鷲と貴景勝です。玉鷲は12勝2敗と首位を走り、貴景勝は11勝3敗と首位を星の差一つで追っています。
先場所は13勝2敗で初めての幕内最高優勝を決めた貴景勝ですが、2場所で22勝をあげながらも今場所の大関とりに関しては、優勝した場所で横綱白鵬と対戦していなかったことから、持ち越しになっていました。
慎重姿勢から審判部の協議へ
今日14日目の勝利によって、貴景勝は今場所の勝利数を11に伸ばしました。昨年の9月場所に9勝、昨年の11月場所に13勝していますので今場所の11勝で3場所合計33勝に到達しました。
これは、一般的に大関昇進のノルマといわれている勝ち星になります。
大相撲の大関昇進の目安は?相撲協会は存在を否定も時代によって変化
今場所の大関取りは基本的にはないと言って慎重な姿勢でいた相撲協会ですが、この貴景勝の活躍によって、阿武松審判部長は今場所の千秋楽の正午に審判部による協議をすることを明かしました。
現時点では大関昇進を決めるということは明言しておらず、まずは審判部のメンバーの意見を聞く。ということを話しています。
また、審判部のメンバーからは色んな意見があるかもしれないが、明日千秋楽の結果次第になるかもしれないという事も話しています。
☆1/27午後更新
審判部での協議が実施され、「抜群の安定感で大関に近い力士であることは間違いないが、全取り組みが終了した後に判断する。」とする阿武松審判部長のコメントが報道されました。
勝てば文句なし、負けても良い相撲だったら大関になる可能性はありそうです。
審判部の姿勢はなぜ変わった?
貴景勝の初場所での大関取りに関してはずっと慎重姿勢を貫いていた審判部ですが、なぜここになって協議の場所を設けることにしたのでしょうか?
私は、そこには大きく分けて二つの要因があると考えています。
貴景勝の力
一つ目の要因は貴景勝の実力が1場所だけのものではなかったという事が証明されたことだと考えています。
11月場所も非常にいい相撲を続けて13勝2敗で優勝しましたが、上位に対して勝利したのは怪我をしていた稀勢の里のみで、後の上位陣は休場しているか負けてしまっていました。
それが実力をもう少し見極めるという流れに繋がっていると思うのですが、今場所の貴景勝は先場所よりもさらに良い相撲を続けています。
また、懸案だった白鵬に実力でいい相撲で完勝したことが大きな要因ですね。
上位陣の不振
もう一つの理由は、上位陣の不振が大きな要因だと考えられます。
稀勢の里の引退に続いて今場所も白鵬と鶴竜は途中休場。栃ノ心も休場していますし、豪栄道と高安も14日目にしてやっと勝ち越しを決めるといった状態です。
これでは、相撲人気を継続していくことがだんだんと難しくなっていってしまいますよね。やはり若い強い日本人力士の存在が必要になってきます。
そういう意味で貴景勝は非常に魅力的な力士ですよね。
大関昇進の条件は?
今場所での貴景勝の大関昇進は、どのようなものになるのでしょうか?
14日目の隠岐の海との対戦については、完璧な相撲で非常に落ち着いていると阿武松親方は話しています。また、千秋楽の結果によるかもしれない。とも話しています。
既に玉鷲とは1つ星の差がついていますので、優勝をしないと大関昇進がない。というわけではないと思います。
まずは、力を落としている大関豪栄道との結びの一番に勝つことが第一条件。さらに、ギリギリの勝利ではなく圧倒して勝つことが求められると思います。
今の貴景勝であれば、精神的にも肉体的にも非常に良い状態ですし、十分に実現できると思います。
2019年最後の初場所の終了後に、2019年の最後に大関に昇進する力士が生まれるかもしれませんね。ぜひ頑張ってほしいです。
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